嫁は一生の恋人 その七|二人の約束
大切な人を大切なままでいるために
俺が大事にしている事を話します
恋愛や夫婦関係に悩む方がいるのって切ないことです
このブログとの出会いで”目の前の大切な人と向き合う”想いを大事にするキッカケになれば嬉しい
そんな想いを込めて俺の恋愛経験を振り返りながら今日に至るまでの道のりを紹介させて貰います
彼女と出逢って出来たこと 彼女と出逢って止めたこと
彼女と出逢う前の俺は結構滅茶苦茶だった
街では肩がぶつかれば口論した
空き缶やタバコの吸殻は平然とポイ捨てしてた
月曜から土曜まで夜の繁華街を遊び歩いていた
仕事が出来ない奴を馬鹿にしていた
弱い人間を理解できなかった
鬱の部下を「根性が足りないからだ」等と傷つけていた
常に複数の女性とお付き合いしていた
絵に描いたようなクソ野郎を地で行く奴だったと思う
幼児期の家庭環境を理由にしてそこから自立できた自分を過大評価して調子に乗っていた
そんな俺も彼女との関係が始まってしばらくするころ
私生活に幾つもの変化が起きた
街中でむやみやたらと他人と口論しなくなった
タバコや空き缶のポイ捨てをしなくなった
夜の繁華街で一切遊ばなくなった
部下の教育姿勢も変わった
人に優しくなれた
付き合い始めて最初の頃に彼女に言われた
「タバコのポイ捨て結構するよね?」
『え?ああ、そうだね』
「会社の上司だし個人的な関係でもないから見ない振りしてたけど、恋人同士ならガンガン行くからね」
こんな調子で俺のダメなところを逐一ダメだししてくれた
最初はうるさいなぁと感じていたが
やらなければ文句言われることもないという単純なことに気付き徐々に悪い習慣はなくなっていった
自分で言うのもなんだが根は素直で優しい奴なんだろう
ぶつかって人は丸くなっていく
育ちが悪い俺とそこそこ箱入り娘の彼女には異なる点のほうが多かった
互いの生活習慣や物事に対する考え方
良くこんな二人が今も共に生活しているものだと我ながら思う
ただ1つ、圧倒的に共通するのはお互いに「納得するまで話し合う」ことだった
そんな二人は「喧嘩」をしない
厳密に言うと「喧嘩と認識しない」と言った方が良いかもしれない
意見の食い違いは当然ある
互いの人柄や考え方について物申すことも当然ある
別の人格だから当たり前の事だと思う
ただ一点
俺と彼女は「会話で認識のズレを理解し合う」ことが得意だった
ずるい俺はいつも最初にこう言った
『今から話すのは文句じゃないからな?』
その瞬間、以降の会話は互いの理解を深める為のディスカッションになった
それを習慣にしていたら自ずと口論にも似た言い合いは日々なくなっていった
この記事を書いているのは2019年1月6日
彼女と出逢ったのは2001年5月
実に18年の歳月が流れた
今でも穏やかな生活を持続していられるのは二人が出会ったばかりの頃に交わした言葉が根底にあると信じている。
人ってさ・・・喧嘩した瞬間に仲直りするタイミングを探してるよね だったら最初から喧嘩なんてしなけりゃ良いのにね 二人の大切な時間が気まずい空気で消費されていくなんて勿体無いよな だから約束しよう、喧嘩はしないって
引用元:2001年頃のHINTさん
シリーズ嫁は一生の恋人:次回「タイトル未定」
お見逃しなく。
嫁は一生の恋人 その六|人付き合いが下手なあなたと誰とでも上手に付き合える私
大切な人を大切なままでいるために
俺が大事にしている事を話します
恋愛や夫婦関係に悩む方がいるのって切ないことです
このブログとの出会いで”目の前の大切な人と向き合う”想いを大事にするキッカケになれば嬉しい
そんな想いを込めて俺の恋愛経験を振り返りながら今日に至るまでの道のりを紹介させて貰います

本音とけじめと言い訳
つまらない嘘をついた
「あなたとの為じゃない」
あなたにはそう言ったけど・・・
それは間違いなくあなたとの新しい関係を始めるための私なりのけじめだった
9年間付き合ってきた彼
中学高校大学と同じ部活動で切磋琢磨した
自分の考えもしっかり持っていて堅実な彼
とても素敵で尊敬しているし別れた今でもその気持ちは変わらない
回りの友人達もずっと二人の関係を暖かく見守ってくれた
このまま結婚するのだろうか
私自身本気でそう思っていたし
回りもそう思っていただろう
私には夢があった
それは現在進行形で今も変わらない
彼にはいつも諭されていた
「そんなもんで喰っていけるのは一握りの人間だけだ、もっと現実的になれ」
私自身その議論から逃げていた
心の奥底に夢を燻らせながら彼と歩を共にする事に疲れていた
『いいじゃん!かっこいいよ、頑張りなよ!』
あなたの無邪気な言葉は私の背中を押した
新しい職場で出会ったあなたは私にとって異質だった
到底サラリーマンらしからぬ風貌と喧嘩っ早い短気な性格
品のない会話には入る会社を間違えたとさえ思った
学がないのがコンプレックスだと言い狂ったように読書に興じる
ビジネス書や自己啓発書
心理学から哲学
経済に詩に文学小説
忙しい仕事の合間を縫っていつでも読書をしていた
まるで失っていた時間を取り戻すかのように一心不乱に本から様々な知識を吸収しようとしていた
そして新しい知識を得るとなんでもかんでも私に質問してきた
まるで子供のようだった
そして狂ったように働いていた
私は同世代でコレだけ仕事が出来る人を知らなかった
その行動力にはチョットしたショックをうけた
過去の素行はあまり褒められたものではないけれど
彼とは違う形であなたを尊敬した
仕事が終われば人の都合はお構いなしに毎晩私を連れまわす
狂ったようにビリヤードに興じてみたかと思えば
延々と仕事の夢を語ってみたり
頼んでもいないのに沢山のアドバイスをくれたり
正直メチャクチャな印象だった
当時私の日記ではあなたを「宇宙人」と呼んでいました
損をしているその風貌と言動
あなたの過去を聞けばなるほどと納得する事も多いけど
必要以上に敵を作るあなた
過去に囚われて人を知ることに臆病なあなた
一度懐に入ってしまえばこんなにも暖かい人なのに・・・
正直惹かれていた
あの夜のあなたの言葉で燻っていた私の心は確信に変わった
あなたは無責任に何度でも私の背中を押す
夢を追いかけよう
そして彼とは別れよう
いびつなピース
自分で言うのはなんだが私は人付き合いが苦にならない
人を嫌いになると言うことがまずない
これはひとえに家庭環境の賜物だろう
実直な父と天然の母、奔放な兄に囲まれて私は育った
人の嫌な部分を見つけても「それはそれ」と切り分けて考える
良い所を見つけるのがとりわけ上手かと言われるとそうでもない
ただ、そこまで人に依存していないのかもしれない
だから誰かの嫌な部分を見つけても「嫌いになる」必要もないのかもしれない
この性格はいままで生きてくる中で大いに私を助けたと思う
そんな私にもどうしようもなく不安定な部分がある
自分では到底説明出来ない深くに眠る感情
決して他者と共感を得た記憶がない感情
出逢って間もないあなた
人付き合いが下手なあなた
そんなあなたが涙を浮かべて私への想いを告げた
理由は今でもわからないけれど
ふっと気持ちが開放された
私は誰とでも上手に付き合える
でも・・・
私の中のどうしても埋まらない
いびつなピースを埋められるのは
きっとあなただけだ
この人と一緒に歩いてみよう
シリーズ嫁は一生の恋人:次回「二人の約束」
お見逃しなく。
嫁は一生の恋人 その伍|告白
大切な人を大切なままでいるために
俺が大事にしている事を話します
恋愛や夫婦関係に悩む方がいるのって切ないことです
このブログとの出会いで”目の前の大切な人と向き合う”想いを大事にするキッカケになれば嬉しい
そんな想いを込めて俺の恋愛経験を振り返りながら今日に至るまでの道のりを紹介させて貰います

気がつけば一番側にいたのは部下であり友人である彼女だった
彼女が入社して3ヵ月も経つ頃
俺と彼女はいつも行動を共にするようになっていた
相変わらずビリヤードやカラオケ三昧
そして互いの価値観を話し合う毎日だった
彼女と出逢うまでの俺は仕事が終われば夜の街へ繰り出しては
疲れて眠るまで遊び呆けてまた翌日も同じことの繰り返し
月曜から土曜まで皆勤賞で繁華街を遊び歩いた
若かったが金はあった
気付いたときには若手起業家か大手企業の重役の様に夜の街を闊歩していた
No.1にした夜の蝶(俺一人の力ではないだろうが)
アパートを借りてやった夜の蝶
まるでパトロンだ
今思えば不思議な時間だったが彼女と出逢うまでの俺はそんな毎日を過ごしていた
そんな俺の日々が彼女との出逢いでガラッと変わった
自分の気持ちに気付いた時
彼女と遊んだ日は大抵自宅付近まで送り届けるのが習慣になっていた
しかし、時折「最寄駅で良い」と言われる日がある
彼女が恋人と会う日だ
9年来の恋人がいることは勿論知っていたのでそんな日は気にせず駅で彼女と別れる
あの日もそうだった
遊び終えて彼女を送り届けようとしたとき
「今日は駅でお願いします」
『ああ、了解』
彼女を駅で降ろし後姿を見送る
その時
不意に涙が込み上げて来た
他の人のもとへ帰っていく彼女の後姿に言い表わせない切なさを感じた
(いやだ・・・いくな)
色んな思いが頭を一瞬で駆け巡ったが訳もわからず彼女を呼び止めた
『おい!』
振り向いた彼女に告げた言葉は今も覚えてる
『好きになっちまった・・・俺の女になってくれねーか?』
ぶっきら棒な言い方だった
自然とこぼれた言葉は彼女にどんな風に届いただろうか
微笑みながら優しい口調で彼女がいった
「だめですよ」
少し困ったような嬉しいような彼女の表情
俺にはそんな風に見えた
しかし現実は否定であり想いは受け入れられなかった
そんな彼女の言葉に対して何も言えない俺は
ただ彼女を強く抱きしめた
他にかける言葉を持っていなかった
どれくらいの時間そうしていただろう
暫くして彼女が
「・・・行かなくちゃ」
その言葉で現実に引き戻された俺は彼女をゆっくり放す
そして彼女は
「じゃあまた」
それだけ言い残して恋人の待つ場所へ帰っていった
一人取り残された俺は自分の取った行動の反動にドッと疲れて暫くその場に立ち尽くしていた
ゆっくりタバコを吸いながら・・・
(言ってしまった)
少し冷静になってようやく現実に戻った
明日からどんな風に接しよう
変わらない日常
彼女に想いを告げてからも日常は何も変わらなかった
仕事に私情を持ち込むことは元々嫌いなので社内では全くあの夜の事などなかったかのように振舞った
同じく何事もなかったかのように接してくれる彼女の対応にも感謝した
そんな風に何事もなく日々は過ぎて行き
一人諦めきれない心の燻りを抑えたまま迎えた週末
珍しく彼女から誘ってきた
「今夜すこしいいですか?」
断る理由も見つからない
『ああ・・・いいよ、飯?それとも撞きに行く?』
「話しが出来ればいいので任せます」
『了解、じゃあさっさと仕事片付けちゃおうか』
色んな想いが巡る
都合のよい展開を望む俺と
最悪のケースを想定する俺
ほどなく仕事も終わり彼女を乗せて海までドライブする事にした
あなたとの為じゃない
少し重い空気が車内に漂う
珍しくお互い沈黙を貫く
貨物船の明かりが遠くに見えるお気に入りの埠頭についたころ
沈黙に耐え切れなくなった俺が口火を切った
『珍しいな、お前から誘うなんて』
「ですね・・・いつも一方的に決めちゃいますもんね」
彼女は皮肉と言う感じでもなく淡々と言った
『そうだな』
「職権乱用ですよね(笑)」
ようやく彼女から笑いがこぼれた
『そうだな』
『で・・・どうした?』
元来せっかちな俺は本題が気になって仕方なかった
早く楽にさせて欲しい
「あぁ・・・実はですね」
少し間を置く彼女
「先週の夜、あなたとお別れした後彼と別れました」
驚いた
まさかの展開だった
同時に俺の頭の中は都合のよい期待で一気に膨らんだ
『え?それ・・・』
言いかけたそのとき彼女が遮った
「待ってください、違います」
「あなたとの為じゃないの」
その言葉は力強く
俺は一瞬で何もいえなくなった
シリーズ嫁は一生の恋人:次回「人付き合いが下手なあなたと誰とでも上手に付き合える私」
お見逃しなく。
嫁は一生の恋人 その四|Crazy Rendezvous
大切な人を大切なままでいるために
俺が大事にしている事を話します
恋愛や夫婦関係に悩む方がいるのって切ないことです
このブログとの出会いで”目の前の大切な人と向き合う”想いを大事にするキッカケになれば嬉しい
そんな想いを込めて俺の恋愛経験を振り返りながら今日に至るまでの道のりを紹介させて貰います

俺の気持ちと彼女の気持ち
仕事終わりの彼女を夜な夜なビリヤードや晩飯に連れ回す日々が2ヶ月ほど続いた
この日もそんな帰り道だったと思う
翌日は二人とも休みだったので少しドライブでも付き合えよって流れで車を走らせた
『仕事慣れた?』
『なんか将来の目標とかあるの?』
そんな話をしながら行き先も決めずに走っていた
彼女は自分の夢を話してくれた
中学生から始めて今も吹いているフルート
「その分野で食べていけるようになりたい」
彼女が言った
俺は即座に
『いいじゃん!かっこいいよ、頑張りなよ!』
何も考えていない阿呆なエールだ
でも目標や夢を持っているのは素直に素敵なことだと思った
当時の自分の夢は仕事でとにかく実績を出し続けて
会社でもっと上のポジションを目指すことだった
仕事の事で毎日頭がいっぱいだったしそんな自分が好きだった
しかし彼女は悩みがあるとも言った
彼氏が賛成してくれないらしい
「現実的になれ」
「そんなもんで喰っていけるのは一握りの人間だけだ」
そういわれて応援して貰えないのが辛いらしい
彼女と彼はもう長いらしいというのは以前聞いて知っていた
中学~大学までを共に進学して9年来の付き合いだと言っていた
彼は大学卒業後、帰省して地元の銀行へ入行していた
彼女は実家の自営業を手伝いながら演奏で食べていく道を模索しながら現在に至っていた
そんな彼に諭されるように就職するべく偶然俺のいる会社へとやってきたのだそうだ
『そかぁ・・・好きな人に応援して貰えないってのは辛いな』
『俺だったら全然応援しちゃうのにな、恋人がフルート奏者とか格好いいじゃん♪』
慰めとか変な下心なんかじゃなく学がない俺はフルートなんてお嬢様っぽくていいじゃんとか本気で思ってた
これからの夢や今までのこと
ジャンルは全く違うけどお互いの事をいっぱい話し合った
育ってきた環境は全然違うけど
一緒にいる時間は全然違和感が無くて
人と仲良くするのが下手くそだった俺の中に彼女はいとも簡単にすんなりと入り込んできた
そんな時ふと口からこぼれた
『俺は絶対普通の結婚なんか出来ないって思ってるけどお前とだったらなんか上手くやっていけそうな気がするわ』
別に特別な感情なんて全然意識していなくて
それは本当に自然と口からこぼれた
彼女はただ笑っていた
その日は互いの今までの事やこれからの夢をいっぱい話した
お互い話に夢中になりすぎて気付いたら空が白々しく明けて来た
彼女の家の人達が起き出す前に急いで送り届けなければ
流石にハメを外しすぎた
帰り道の車中で俺が呟いた言葉
彼女が日記に綴っていた事を知るのは数年後のこと
『なんだろ・・・今日は沢山信号に引っ掛かればいいのにって気がするわ』
俺はまだ自分の気持ちに気付いていない
そんなある日の朝だった
シリーズ嫁は一生の恋人:次回「告白」
お見逃しなく。
嫁は一生の恋人 その参|続・断らない女
大切な人を大切なままでいるために
恋愛や夫婦関係に悩む方がいるのって切ないことです。
このブログとの出会いで”目の前の大切な人と向き合う”想いを大事にするキッカケになれば嬉しい。
そんな想いを込めて俺の恋愛経験を振り返りながら今日に至るまでの道のりを紹介させて貰います。

ビリヤードは下手な奴と行ってもストレスにしかならない
カラオケ(飯)も終えて店外に出ればまだ夕暮れ時には少し早かった
『もう少し遊べるな・・・よし』
「あの・・・会社に戻らないと・・・」
『え?ああ・・・いいよ今日はもう上がり!ビリヤード行くぞ!』
「わかりました」
こうして仕事すら放り出させて次なる目的地へ向かう二人
我ながら最低な上司だ
レベルは所作を見りゃわかる
ビリヤードは初心者と熟練者の差が露骨に出るスポーツだと思う
それはゲームの強弱に限らず佇まいにも現れる
道具(キューや球)の扱い
プレーの待ち時間の過ごし方
そしてフォームetc
何事にも「型」(フォーム)がある
射法八節然り
五行の構え然り
である
ビリヤードも同じく構えを見れば凡そのレベルは想像がつく
しかし実際は明らかな初心者とそこそこ打ち込んでいる者の区別はフォームでも判り易いけど
そこから上のレベルは撞いてみなけりゃ判らない
この頃の俺は女の子とビリヤードに行くときは大抵キューは選んでやっていた
ハウスキュー(お店に常備してあるキュー)はコンディションの差が激しい
放っておけば弓のようにひん曲がったキューを持ってくる子もいるのでそれでは流石にプレーにも支障が出る
いつもの様に彼女にもキューを選ぼうと二本のキューを手に取り吟味していたが
ふと彼女を見ると既にキューを選び終わっているじゃないか
『貸してみ』
そう言って彼女の選んだキューを手に取りタップ(キューの先端)をチェック
続いてテーブルに軽くキューを転がしてみる
(俺の持ってるキューよりコンディションいいじゃんかw)
どうやら道具選びは大きなお世話だったようだ
しかし偶然手に取ったキューがたまたま良質のものだったと言うこともある
さて・・・腕前の程はどうかな?
軽く素振りするそのフォーム・・・
OLさん独特のタイトスカートにブラウスと言う格好は本当にビリヤードテーブルに映える
今風に言うなら「ばえる!」←言ってみたかった
当時そんなことを考えていたかどうかは定かじゃないけどフォームは綺麗だ
(へぇ・・・結構イケル口かね?キミ?)
ブレイク権を決める為に互いの手玉を並べて対岸に向けて優しく撞く
クッションした手玉が相手よりも近くまで戻ってきたらブレイク権を獲得だ
・・・
・・・
・・・
・・・
負けた
この辺からお互い無口になる
機嫌が悪いわけじゃない
ゲームに集中するから自ずと無口になるだけだ
彼女のブレイクでゲーム(9ボール)を開始した
この時点で既に勘付いていた
(コイツ・・・撞てるな・・・)
そもそもルールを教えていない
大抵の女の子(ましてや24歳)はルールを説明してやる所から入る
しかし彼女はそんな必要も無かったし、道具も自分でちゃんとした物をチョイスした
そして今まさにブレイクショットを放とうとする彼女から放たれているオーラ(集中力)
これで下手だったら詐欺である
撞ける撞ける詐欺
「パキャーン!」
彼女のブレイクが炸裂した
素人女性特有の「パキョン」と言うような芯を外したへっぽこショットとは一味違う力強い音だ
そしてNo.は確認できなかったが幾つかのボールをポケットさせた
既に彼女は黙ってチョークをティップにカシュッと塗りながらテーブル全体を広く見渡していた
次のターゲットに狙いを定める鷹の目だ、牝豹の目だ
この際なんでもいいけどやる気満々の目だ
この時には既に確信に変わっていた
(あぁ・・・これガチのゲームになるな)
案の定互いの実力は均衡
取って取られてを繰り返す近年稀に見る好ゲームが続いた
少し休憩を挟みつつ彼女に聞いた
『珍しいね、女の子でここまで撞てる子初めてだよ』
「あぁ・・・兄がビリヤード好きで学生の頃からかなり仕込まれましたから」
なるほど・・・素晴らしいお兄さんだ
一人で行くビリヤードも嫌いではなかったがやはり実力が拮抗している者と一緒に楽しむゲームは良い物である
多分3時間ほど撞いてただろう
こうして俺は身近に最高のビリヤード仲間をゲットした
そして二人はそれから程なくして共に
マイキューを購入した
シリーズ嫁は一生の恋人:次回「Crazy Rendezvous」
お見逃しなく。
嫁は一生の恋人 その弐|断らない女
大切な人を大切なままでいるために
恋愛や夫婦関係に悩む方がいるのって切ないことです。
このブログとの出会いで”目の前の大切な人と向き合う”想いを大事にするキッカケになれば嬉しい。
そんな想いを込めて俺の恋愛経験を振り返りながら今日に至るまでの道のりを紹介させて貰います。
上司と部下の始めての社外交流
とある日曜日
休日だったが溜まっていた仕事を片付ける為に出社した
彼女は通常の出勤日だったので会社にいた
最近では仕事を任せても然程不安ではなくなったので彼女の仕事には口出しせずに自分の仕事に没頭していた
そして昼も過ぎた頃
ちょっとした空腹感もあり昼食に出ようかと彼女にそれとなく声を掛けた
「勤務中です・・・いいんですか?」
彼女は真面目だ
『日曜日だし来客もないし別に良いよ。支店長がいいって言ってんだから行くぞ』
今思うと職権乱用も甚だしい
しかし自由な社風だったし日曜日だし、俺支店長だしって事で事務所空っぽにして少し遅い昼食を取る為に出掛けることに
初めて一緒に食卓を囲んだのはカラオケ屋だった
何を食べるか考えながら街をぶらつく
彼女のリクエストも求めず自分主導で選ぶ気満々の自己中
洋食って気分でもないし丼物・・・いや、ラーメンもいいな・・・
珍しく即決できずに街をぶらつきながら一軒のカラオケ屋の前で足が止まった
『カラオケ屋で歌いながら何喰うか考えるのもアリだな』
思い立ったが吉日
週末の昼間にカラオケ屋
最近じゃカラオケ屋もメニュー豊富だしいざとなったら飯も一緒に済ませちゃえ
既に脳内は【カラオケ>飯】である
ちなみに彼女はカラオケに行っても歌わない
それは彼女の入社歓迎会で既に把握済みである
『次新人いけ!』
「いえ、わたしカラオケしないので」
『・・・1曲くらい何かいけない?』
「・・・わかりました、では」
聞いてください 松任谷由実さんで 「春よ、来い」
結構雰囲気似ててそれなりに聞き入ってしまった
しかし彼女はこの後自分の入社歓迎会で一曲だけ歌って早々に中座すると言う離れ技をやってのけたのだ
中座する理由は「門限」・・・だと
自由に生きてきた俺には到底理解できない24歳社会人の「門限」
そして1曲だけのシチュエーションでこの曲を選んだ彼女のバックボーンをなんとなく想像してしまった
まあそれはさておき
そんな彼女を引き連れて日曜日のカラオケ屋へいざ行かん
時間はもちろん3時間パックだ
間奏中は絶好のランチタイム
二人でカラオケに行っても歌うのはどうせ俺一人
判っている事なので取り合えずフードメニューを開いて飯を決める
ちゃっちゃと決める
既に目的は飯ではなく歌である
実は俺はカラオケが大好きなのだ
今では「ヒトカラ」なんて言葉もあるけど昔はそんな言葉無かった
一人でカラオケ来る奴なんてメッチャ白い目で見られたもんだ
だから俺はいつも我慢してたけど
本当なら週に2.3回はカラオケしたいし一回言ったら2.3時間はぶっ通しで歌いたい
そんな俺の一人フェスが始まっても彼女は坦々と飯を喰らい歌に耳を傾ける
退屈そうなそぶりも見せずにチャンと聞いている
歌い手としては悪い気はしないもんだ
下手な合いの手はいらない
「聞いてくれている」事が大事なのだ
そうして俺は冷めたカレーライスを狂ったように口の中に放り込み急いで飲み込む
間奏が終わってしまう前に
シリーズ嫁は一生の恋人:次回「続・断らない女」
お見逃しなく。