嫁は一生の恋人 その六|人付き合いが下手なあなたと誰とでも上手に付き合える私

大切な人を大切なままでいるために

俺が大事にしている事を話します

 

恋愛や夫婦関係に悩む方がいるのって切ないことです

このブログとの出会いで”目の前の大切な人と向き合う”想いを大事にするキッカケになれば嬉しい

そんな想いを込めて俺の恋愛経験を振り返りながら今日に至るまでの道のりを紹介させて貰います

FellowOut

本音とけじめと言い訳

 

つまらない嘘をついた

「あなたとの為じゃない」

あなたにはそう言ったけど・・・

それは間違いなくあなたとの新しい関係を始めるための私なりのけじめだった

 

9年間付き合ってきた彼

中学高校大学と同じ部活動で切磋琢磨した

自分の考えもしっかり持っていて堅実な彼

とても素敵で尊敬しているし別れた今でもその気持ちは変わらない

回りの友人達もずっと二人の関係を暖かく見守ってくれた

このまま結婚するのだろうか

私自身本気でそう思っていたし

回りもそう思っていただろう

 

私には夢があった

それは現在進行形で今も変わらない

彼にはいつも諭されていた

「そんなもんで喰っていけるのは一握りの人間だけだ、もっと現実的になれ」

私自身その議論から逃げていた

心の奥底に夢を燻らせながら彼と歩を共にする事に疲れていた

 

 

『いいじゃん!かっこいいよ、頑張りなよ!』

あなたの無邪気な言葉は私の背中を押した

 

 

新しい職場で出会ったあなたは私にとって異質だった

到底サラリーマンらしからぬ風貌と喧嘩っ早い短気な性格

品のない会話には入る会社を間違えたとさえ思った

 

学がないのがコンプレックスだと言い狂ったように読書に興じる

ビジネス書や自己啓発

心理学から哲学

経済に詩に文学小説

忙しい仕事の合間を縫っていつでも読書をしていた

まるで失っていた時間を取り戻すかのように一心不乱に本から様々な知識を吸収しようとしていた

そして新しい知識を得るとなんでもかんでも私に質問してきた

まるで子供のようだった

 

そして狂ったように働いていた

私は同世代でコレだけ仕事が出来る人を知らなかった

その行動力にはチョットしたショックをうけた

 

過去の素行はあまり褒められたものではないけれど

彼とは違う形であなたを尊敬した

 

仕事が終われば人の都合はお構いなしに毎晩私を連れまわす

狂ったようにビリヤードに興じてみたかと思えば

延々と仕事の夢を語ってみたり

頼んでもいないのに沢山のアドバイスをくれたり

正直メチャクチャな印象だった

当時私の日記ではあなたを「宇宙人」と呼んでいました

 

損をしているその風貌と言動

あなたの過去を聞けばなるほどと納得する事も多いけど

必要以上に敵を作るあなた

過去に囚われて人を知ることに臆病なあなた

一度懐に入ってしまえばこんなにも暖かい人なのに・・・

 

正直惹かれていた

あの夜のあなたの言葉で燻っていた私の心は確信に変わった

あなたは無責任に何度でも私の背中を押す

夢を追いかけよう

そして彼とは別れよう

 

いびつなピース

 

自分で言うのはなんだが私は人付き合いが苦にならない

人を嫌いになると言うことがまずない

 

これはひとえに家庭環境の賜物だろう

実直な父と天然の母、奔放な兄に囲まれて私は育った

 

人の嫌な部分を見つけても「それはそれ」と切り分けて考える

良い所を見つけるのがとりわけ上手かと言われるとそうでもない

ただ、そこまで人に依存していないのかもしれない

だから誰かの嫌な部分を見つけても「嫌いになる」必要もないのかもしれない

この性格はいままで生きてくる中で大いに私を助けたと思う

 

そんな私にもどうしようもなく不安定な部分がある

自分では到底説明出来ない深くに眠る感情

決して他者と共感を得た記憶がない感情

 

出逢って間もないあなた

人付き合いが下手なあなた

そんなあなたが涙を浮かべて私への想いを告げた

理由は今でもわからないけれど

ふっと気持ちが開放された

私は誰とでも上手に付き合える
でも・・・
私の中のどうしても埋まらない
いびつなピースを埋められるのは
きっとあなただけだ

 

この人と一緒に歩いてみよう

 

 

シリーズ嫁は一生の恋人:次回「二人の約束」

お見逃しなく。